ロンドンオリンピック閉会式に思う

私はかつて、6年間ヨーロッパに住んだ。その内、3年間はロンドンで勤務した。 その当時(バブル時代)は日本が世界を席巻すると考える経済学者もいた程だから、ヨーロッパ各国・英国等は過ぎてしまった国々、時代に取り残された人々だと感じていた。 しかし、間もなく私はそれを改める。文化・芸術を育て、自立と共存の社会を維持し、生きる喜びの本質や、相互扶助と同時に個人の意志を尊重する習慣が一般市民にも浸透している点では、日本より優れている。というか、年月の経過で熟成されていると思うようになった。 最近の日本の状況や事件を見ていると、ヨーロッパ諸国の後を追っているようにも見える。 ロンドンオリンピックの閉会式を見て、古く良い物は大切に残していることを感じる。年老いたミュージシャンを今だに敬愛しその音楽も大切にしていることに感動する。 年寄りを尊敬する社会は素敵だ。年寄りも誇りをもって前向きに生きることが必要だ。 日本では、未成年の少女グループが乱立しTVの画面を埋める。もっと味わうべきものがあると思うよ。落語・コントは好きだが、いくらなんでも吉本芸人の番組数が多すぎるでしょ。 少女たちの名前を覚える前に、本を読め、恋をしろ、今年の目標はどうなってる。10年後の目標は今考えろ。50年後の蔵王町を考えたことがあるか。進歩や改善とは何か、残すものは残せ、変えるべきものは大胆に変えろ。

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