橋本 武 先生への手紙

先生のご本「一生役立つ学ぶ力」を読み、嬉しさのあまりお便りをさしあげました。 定年後に友人たちとNPO法人を立ち上げて、故郷の老人・子供たちの為、そして町づくりに活動しようと考えております。 私はその一環として、子供たちの塾を開きたいと考えておりました。教科書に基づく勉強ではありません。子供たちの「感じる心」「考える力」「表現する力」を教えたいと考えます。 本・音楽や絵画から、好きか嫌いか、何を感じるか、どこに感動したか、話をさせ、他者の話を聞き、さらに意見を交わせるような教室にしたいのです。ディベートの経験、プレゼンテーション力、ものごとを研究する観点・持久力などを学ばせたいのです。なぜなら、私にもそれが足りない知識だったからです。(日本の教育に足りないと思います) 管理者としてヨーロッパに駐在する経験をしました。初めはヨーロッパ人を「おとなげなくて、使いにくい人種だ」と感じておりましたが、「何故、そうすべきか」を具体的に説明できれば日本人より素直に働いてくれる人種であることを、後に知ることになりました。 自分の意志を説明することは、これからのグローバルな時代に当然に必要とされる能力です。 先生の「銀の匙」の教室、大変に参考になりました。ありがとうございました。 7月に百歳になられたとのこと、おめでとうざいます。いつまでも好奇心をお持ちのまま、お元気でお過ごしください。

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